浅草の街おこし– 地域活性化の取り組み –

台東区の取り組み

2026年3月、台東区は約20年後の浅草を見据えたまちづくりビジョン「浅草未来図案」を発行しました。伝統文化を新たな魅力につなげ、観光客だけでなく、住む人や商いをする人にとっても魅力的な、暮らしと観光が両立するまちを目指しています。

孝藤右近(たかふじ うこん)は、こうしたビジョンが示されるよりも前から、伝統芸能を生かして浅草の街全体をテーマパークのように楽しめる場所にすることを目指し、活動を続けてきました。盆踊りや歌舞伎舞踊ショーなどの企画をはじめ、演出や振付、音楽、出演者の手配まで幅広く手がけ、浅草の文化を新しい形で届けています。

浅草右近屋

伝統芸能をエンタメに

浅草六区ブロードウェイと名付けられた大通りでは、週末に路上ショー「浅草夜祭」を開催されています。

このショーは、夕方の「Asakusa 69 Free Show(浅草六区フリーショー)」と、夜の「Oiran Night Rock(花魁ナイトロック)」があります。「Asakusa 69 Free Show」ではプロデューサーを務め、毎週土曜日のショーを企画。伝統芸能をエンタメにして、日本舞踊ショー、盆踊り、花魁道中などを披露しています。

本格的な花魁変身体験

本格的な文化体験

インバウンドにいち早く取り組み、海外からの旅行者に向けて、本格的な日本文化を体験できる多彩なアクティビティを提供しています。花魁変身体験や侍体験、抹茶体験など、日本の伝統文化を実際に見て、触れて、体験することで、その奥深い魅力を伝えています。また、VIP向けのアテンドにも対応し、食事や街歩き、伝統芸能の鑑賞などを組み合わせながら、一人ひとりの要望に合わせた特別な日本文化体験をプロデュースしています。

カフェ

浅草駅前で「浅草右近屋カフェ」を運営しています。東京スカイツリーを眺めながらくつろげる和風カフェで、パフォーマーが接客を担当。人気の抹茶体験を通じて、日本文化の魅力を気軽に楽しめる場を提供しています。

浅草忍者 オーバーツーリズム対策

オーバーツーリズム対策

オーバーツーリズムへの取り組みとして、パフォーマーによる「浅草忍者隊」を結成。忍者衣装のパフォーマーが街のゴミ拾いを行うことで、街をきれいにするだけでなく、住民や観光客にも楽しんいただき、地域活性化、治安維持を図っています。

浅草への想い

孝藤右近

孝藤右近

コロナ禍ですべての仕事が途絶え、長い間、活動できない日々が続きました。芸能人生を諦めかけていた頃、人で溢れていた浅草の街からも人が消えてしまいました。

そんな浅草の姿を見て、街の輝きを取り戻したいと強く思うようになりました。孤独な日々の中で、仲間もほしかった。最初は自分のためだったけれど、自分が動くことで、誰かのためにもなるのではないかと思いました。

そんなとき、浅草六区の関係者と出会いました。街の活気を取り戻したいという思いが一致し、意気投合。「毎日祭りをやりませんか?」という私の提案から、「浅草夜祭」が始まりました。

Asakusa 69 Free Showのプロデューサーに就任し、浅草の路上で無料のショーをスタート。「Oiran Night Rock(花魁ナイトロック)」では花魁道中を披露しています。

浅草でエンターテインメントを広げ、海外から訪れる人にも楽しんでもらいたい。浅草の街を本気で盛り上げる覚悟を決めました。その思いを込めて、屋号も「右近屋」から「浅草右近屋」へと変更しました。

浅草右近屋

浅草右近屋クリスマススペシャルステージ 2023|浅草横町・浅草夜祭

浅草での活動は、自らが座長を務める舞踊集団「浅草右近屋」を中心に行なっています。こうした取り組みを通じて、国内外から人が訪れる魅力的な観光地づくりや、地域の観光振興・地域復興に取り組んでいます。

観光を活用した街おこしは日本各地で行われていますが、外国人旅行者を増やすことも、観光客の増加による問題に対応することも簡単ではありません。浅草では、伝統芸能を生かした街おこしに取り組み、その経験を日本各地の地域活性化に役立てることを目指しています。