孝藤右近とは– 日本舞踊家 –

孝藤 右近(たかふじ うこん)。日本舞踊家、振付師、演出家、俳優。石川県金沢市出身。 創作日本舞踊孝藤流二代目、剣舞右近流家元、浅草右近屋座長、東京大学教養学部の非常勤講師、いしかわ観光特使。

踊りで「世界平和の輪」をテーマに、日本舞踊と現代音楽を融合させたパフォーマンスの振付・演出を手がける。プロデュース業と並行してパフォーマーとしても活動し、国際イベントや公的文化事業にも多数参画、海外公演だけでなく文化交流活動や公演も行う。

舞踊家としては、女方・立役・獅子を駆使し、花魁パフォーマンスをはじめ、歌舞伎舞踊の連獅子や剣舞など、古典から現代風まで幅広い表現を披露する。2025年4月より、ブロードウェイ(USA)で定期公演を行う。

来歴

生い立ち

石川県金沢市にて、代々日本舞踊の家業を営む家系に生まれる。幼少期は日本舞踊を避けて過ごしていたが、偶然目にした母親の野外ステージに感銘を受け、舞踊の道へ進むことを決意した。家業を継ぐ立場でありながら、単に型を守るだけでなく、観客を楽しませるエンターテインメントとしての可能性を貪欲に追求。その独自のスタイルは、時として伝統を重んじる保守的な世界において「異端児」と評されることもあったが、それが後に独自の表現スタイルを確立する原動力となった。

上京と下積み時代

地元での活動に限界を感じ、単身東京へ進出。上京当初は拠点となる住居もなく、車中泊やネットカフェを転々とする過酷な生活を送りながら、ライブハウスやクラブなどの現場で踊り続けた。伝統的な日舞の枠を超え、DJブースでのパフォーマンスやイベント出演など、場所を選ばない活動を通じて独自のスタイルを模索した。

「東京盆踊り2020」の成功

マレーシアのアーティスト・Namewee(黄明志)とコラボレーションした「東京盆踊り2020(Tokyo Bon 2020)」の振付と出演を担当。この楽曲はYouTubeを中心に世界的なバイラルヒットを記録。公開直後から反響を呼び、国境を越えた文化現象として今なお根強い人気を誇っている。

日本の伝統文化をエンタメに

日本の伝統文化をエンタメにした独自のインバウンドツアーを制作。侍体験や着付けレンタルショップにも早くから取り組み、浅草では1号店を出した。先駆者として知名度を獲得し、インバウンドブームが到来すると、外国人旅行者が殺到する。

芸風・哲学

最初の師匠は母親

最初の師匠は、実の母であり、「創作日本舞踊孝藤流」の初代家元である孝藤まりこ。母は創作日本舞踊を軸に、ショービジネスの世界で活動していた。芸のベースはクラシカルな伝統芸能。だが、新しい表現を追求する姿勢は、私の芸にも大きな影響を与えた。母の跡を継ぎ、現在は「創作日本舞踊孝藤流」の二代目家元を襲名しています。

独自の剣舞表現

幼少期より金沢市の無形民俗文化財である加賀獅子舞の獅子退治を通じて、太刀や薙刀、六尺棒などの武術に親しんできた。22歳からは「六世 藤間宗家」の指導を受けた世家真嘉世先生のもとで古典日本舞踊を学び、女方の上品な所作や技術は自分の芸の強みの一つになりました。剣舞と居合いは、剣舞渋川流の田村天聖月宗家に、殺陣を二代目チャンバラトリオの駿河屋幸太郎師匠に師事。

これらの伝統的な型にブレイクダンスやアクションの要素を融合させることで、独自の剣舞パフォーマンスを確立。各分野の師匠から受け継いだ確かな技術と刀への深い探究心が、後の「刀エクササイズ」の創始や国内外での殺陣指導、振り付けにおける唯一無二のアイデンティティとなっています。

伝統芸を身につけている一方で、新しく独自の振付を作ることもできる。歌舞伎俳優と組んで作品を作ることも、大衆演劇の舞台で演じることもできる。

「世界の真ん中」の振付

振付において「難しすぎず、かつ単純すぎない、世界の誰もが踊れる普遍的な動き」を追求している。これを自身で「世界の真ん中の振付」と称し、言語の壁を超えて日本文化を共有する。

伝統と革新

日本舞踊の本質的な技術を保持しつつも、衣装や演出に現代的な要素を大胆に取り入れる。自身の活動を「世界に日本文化を残すための挑戦」と位置づけており、保守的な業界内での批判を恐れず、常に新しい表現を模索している。

日本舞踊を広めたい

日本舞踊家として生まれ、日本文化は身近にあった。しかし、日本の文化に一生触れない人もいるでしょう。この面白さを少しでもたくさんの人に知ってほしいという気持ちがある。いつでも、自分ができることを自問自答している。

経歴

  • 2026年 – アイリッシュ盆踊り協会を設立
  • 2026年 – Edo Tokyoシンポジウム(東京都主催)にてパネルディスカッション登壇(パフォーマンス・振付も含む)
  • 2025年 – 大阪・関西万博にてフィナーレ盆踊りを企画演出
  • 2025年 – 「ニコニコ超会議2025」にて新企画「超ニコニコ盆踊り」を立ち上げ、監修および振付を担当
  • 2023年 – 浅草六区ブロードウェイにて「Asakusa 69 Free Show」のプロデューサーに就任
  • 2023年 – 歌舞伎役者 市川團十郎一門四代目市川九團次丈と「九右会- ku u kai -」旗揚げ
  • 2022年 – カナダ人落語家 桂三輝氏と落語×日本舞踊「舞落語- MaiRakugo -」ワールドツアープロジェクト始動
  • 2019年 – JICA関係者とともに「アフリカ盆踊り」を設立(現・世界盆踊り協会〈WORLD BONBON〉)
  • 2019年 – 株式会社Cool Japan Entertainment(屋号:浅草右近屋)を設立
  • 2018年 – DJ KOOとお祭りユニットUKOON結成
  • 2017年 – 東京大学教養学部の非常勤講師に就任
  • 2017年 – 神田明神納涼祭「アニソン盆踊り」にてメインMCおよび振付を担当
  • 2017年 – いしかわ観光特使に就任
  • 2017年 – 株式会社夢乃屋エンターテイメントを設立
  • 2016年 – インド公演、ビヨンセ共演
  • 2013年 – 孝藤流二代目襲名
  • 2011年 – 創作日本舞踊孝藤流二代目襲名
  • 2007年 – 剣舞右近流(旧名:橘一刀流)創流 / 刀エクササイズ創始
  • 2003年 – (財)日本民謡協会主催「民舞振付コンクール」金賞
  • 2001年 – (財)日本民謡協会主催「民謡民舞全国大会」優勝 経済大臣賞
  • 2000年 – 弟左近と兄弟ユニット右近☆左近結成
  • 2000年 – 石川県加賀屋での孝藤流名取式にて「孝藤右近」を命名
孝藤右近
日本舞踊
花魁 孝藤右近
花魁
歌舞伎舞踊 孝藤右近
歌舞伎舞踊
剣舞 孝藤右近
剣舞
振付師 孝藤右近
盆踊り